同居人はひざ、時々、頭のうえ。

あらすじ
 ミステリー作家の主人公・朏素晴は墓参りをしていた際に出会った野良猫から新作の着想をもらい、猫を飼い始める。「はる」と名付けた猫が取る行動の意味を読み取るのに苦労し、猫主人公の探偵もの。一方、過酷な環境を生き抜いてきたはるも、自分に親切に接する主人公にだんだん心を開いていき、距離を近づけていく。主人公が病に倒れたときや、元気がない様子、突然寝てしまった際には自分のごはんを引っ張り出し、分け与えようとする。猫と小説家の日常物語である。

評価
★★★☆☆
ジャンル:日常

感想
 前半は人間パート、後半は同じ物語の猫パートという構成になっている。全く同じ話を2回流す構成となっているが、前半は猫の気持ちが全くわからず苦悩する主人公という内容、後半は猫が日本語を喋りながら「ご主人どうしちゃったの」なんてことを言いながらストーリーが進む。ポプテピピックが前半と後半で同じ話を声優を変えて放送する、なんてことをやっていたが、当時としては同じ話を流すのはすごく斬新に感じた。
 はるは元々野良猫だったが、猫にありがちな複数匹同時に生まれた中、数少ない(?)生き残った猫だった。鳥に襲われた際にはぐれてしまい、野良猫としてそれぞれ生きていたのだった。そんな中、兄弟の猫を拾った人とひょんなことから知り合いになり、主人公と同じような猫だったことから頻繁に行き来するようになる。はると兄弟の1人が再開でき、いい話だったなぁと感じた。
 はるがいなくなったときはハラハラしたが、全体的にのんびりした日常を見るだけのアニメのため、疲れているときにぼーっと見るには良いアニメだ。

本作はdアニメ月額見放題対象となっている。(2021年4月時点)