シュタインズゲート

2020-06-24

あらすじ
 発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーである岡部倫太郎(あだ名:鳳凰院凶真)はメンバー(ラボメン)の橋田至(あだ名:ダル、スーパーハカー)と椎名まゆり(あだ名:まゆしぃ)と新たなガジェットの発明に邁進していた。ひょんなことから研究所(ラボ)の電子レンジでバナナをチンすることでゲル状のバナナ(ゲルバナ)に変化することに気づき、ゲルバナの研究をしていた。
 ある日、秋葉原駅前のラジオ会館(ラジ館)へ講演会を聴講しにでかけた際に、屋上で謎の人工衛星と遭遇する。その後、鳳凰院凶真が階段を降りると天才少女・牧瀬紅莉栖(あだ名:助手)が何者かに刺され倒れているのを目撃する。そのことをダルにメールすると、突然めまいが襲い、屋上に着陸していた人工衛星がラジ館に刺さっていたり、助手が刺されておらず生きているなど、鳳凰院凶真の体験と異なった現実に出くわしてしまう。原因を解明する過程で、未来ガジェット研究所は一種のタイムマシンを作ってしまった事に気づき、タイムマシンをめぐる戦いが始まる。

評価
★★★★★
ジャンル:SF

感想
 タイムマシンを作った喜びから、作ったことによる弊害、まゆしぃと助手のどちらかしか助けられないジレンマなどストーリーが複雑で面白い。謎が謎を呼び、条件を変えて試行錯誤する様はまるで実験のようだった。毎週の放送を待てず、続きが気になってゲームを買ってしまった。
 バタフライエフェクトという言葉が作中で何度も出てくるため、バタフライエフェクトの映画を見たが、多くの内容をその映画から貰ってきているように感じた。本作にジョン・タイターが登場するが、現実にも2000年ごろネット掲示板にジョン・タイターが現れ本作のようなタイムマシンの話を語っていたようだ。うまくやるためには細かいところにも気を配り、意味のない行動などないという事を本作は教えてくれる。
 秋葉原の描写は放送当時がベースになっており、再現度は高い。作中に出てくる通りなど行ったことのある場所がいくつかでてきたため親近感がわいた。
 終盤の助手の顔が作画崩壊しており、それも本作の魅力の一つである。2000年以降のアニメの中で見ておくべき傑作の一つだと思う。

本作はdアニメの定額見放題対象となっている。(2020年6月時点)