ピーチボーイリバーサイド

2021-12-28

あらすじ
 桃太郎をもとにした鬼vs人間の物語。平和な国のお姫様サリーは平穏に暮らしていたが、一人の旅人ミコトと出会う。サリーは彼との出会いを契機に旅立ち、外の世界を冒険することとなる。

評価
★★★★☆

感想
 放送順がシャッフルされていて何がなんだかわからないまま進む。シャッフルといえばまるで10年前の涼宮ハルヒの憂鬱を見ているような感じ。涼宮ハルヒの憂鬱では次回予告で放送順に加えてハルヒが本当の順番を話していたから多少わかりやすかったが、これは内容を見て判断するしかない。一番驚くポイントは「西の魔女に会いに行く」といった次くらいで、いきなり魔女が助けに来たり、角を失ったレキがいきなり「キャロット」と呼ばれていて「あ、こいつキャロットっていう名前だからうさぎの亜人と仲いいのか〜」と思ったあとの話で「キャロット」と名付けられていたり唐突なことが多く起こる。監督が「順番通りだと途中で終わってるのバレバレだから順番をいじる」という方針だったようだが、これはどうなんだ?という感じだった。ちなみに、順番がバラバラなことに気づいたのは3話放送時だった。ただ、配信になると時系列版なんかが出てきてこういうリアルタイムの楽しみは減るのかもしれない。
 ミコトが強い能力を持っているのは鬼と人間のハーフだということが明かされ、桃太郎に育てられたことが原因といった描写がされるが、サリーがミコトと同じくめちゃくちゃ強い能力をもっている理由はよくわからないまま終わった。ミコトより目の紋様が少ないことを考えると鬼とのクォーターなのかもしれない。フラウ(うさぎの亜人)が異様に強かったり、天使と西の魔女と昔からの知り合いなのも特に説明なく終わった。
 毎回ミコト、サリー、フラウが鬼を圧倒して倒すので爽快感があり、スカッとできるので普段疲れている社会人には良い作品だと思う。ただし、アニメ後はかなりドロドロしてきそうな雰囲気を醸していた。

本作はdアニメ月額見放題対象となっている。(2021年10月時点)