メイドインアビス

あらすじ
 主人公の少女・りこは人類最後の秘境と呼ばれる縦穴「アビス」のある街の孤児院に暮らしていた。そのアビスの脇にある街にはアビスの探検を担う探窟家たちが暮らしていた。彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。りこは母が有名な探窟家・ライザであり、拾ったロボの少年・レグと一緒にアビスに挑むこととなる。ライザの封書を読んだ2人は、アビスの深層を目指すこととなる。リコは以前ラストダイブした母親に会うために、レグは自分が何者なのか知るためにアビスに挑む。
※ラストダイブ:アビスに潜った人は上昇する際に高山病のように副作用が生じる。6層まで潜った人は上昇する際に人間の形を保っていられなくなる副作用があるため、戻ってくることができないためラストダイブと呼ばれる。

評価
★★★★★
ジャンル:ファンタジー

感想
 アニメ1期は始まりからナナチ(6層から4層戻ってきた少女)に出くわし、仲間になるところまでとなっている。主人公のりこは最底辺の赤笛持ちのためなんの特技も持っていないが、青笛、黒笛、紫笛、白笛の人たちはなんらかの狩猟技術を持っていると思われる。しかし、シーカーキャンプにいた白笛・オーゼンは遺物を利用してかなりの力持ちになっているようだが、他の探窟家の戦闘シーンが全然でてこないためどうやって生き延びているか謎である。りこは何の能力ももっていないため、レグ任せで戦って4層まで降りてきたように見える。それで良いいのか?という感じだ。一つあるとすれば料理ができる程度。
 異世界めしが一つの見どころなのか?と思ったがそういうわけではなかった。地上時代にゴミ漁りで食いつないでいたナナチは料理が下手であり、正解の料理を知らないので酷い料理をうまいうまいと食っているらしい。正解を知らない設定はなかなか面白いと思った。こんにゃくなんかがそうだが、食べ方を知らないと絶対に作れないような過程を経て作り出される。無人島滞在番組なんかがよく放送されているが、基本的な料理術はいざというときのために磨いておくのが良いのかもしれない。
 4層の上昇負荷は全身から血を吹き出す事なので、4層に入って全身から血を吹き出すシーンがある。おそらくそこがグロと言われるシーンなのかな?と思ったが、大したことない表現だった。ひぐらしのなくころにや、PSYCHO-PASSなんかと比べると全然大したことない。この程度でグロ扱い、R13になるのか〜という感じがした。ちょっとした暴力・出血があると規制され、視聴者層が減る事を考えると製作者側が表現を減らすのも納得する。
 絵が好みでなかったため放送当時は全然見ていなかった。グロとか鬱とか言われて少し興味を持ったが、知り合いに一度潜ると戻れなくなる設定を聞いて興味を持って見てみたらなかなか面白かった。これといったポイントはないが、続きが気になってどんどん見てしまうタイプの面白さだ。ナナチとミーティーによる感動の最終回が見どころ。

本作はdアニメ見放題対象となっている。(2021年8月時点)