ソードアート・オンライン

あらすじ
 フルダイブ型VR・MMORPGとして「ソードアート・オンライン」が発売された。主人公・キリトはソードアート・オンラインのβテスト時代からプレイしていた。オープン初日、気づいたら画面からログアウトボタンが消えており、誰もログアウトできなくなっていた。不具合対応を待っていたところ、ログアウトボタンを消した犯人からゲーム内で死ねばログアウトできるが、VRハードウェアに組み込まれた電磁波により現実からもログアウトしてしまうことを教えられる。ソードアート・オンラインのゲームはドルアーガの塔のように塔を登っていき、100回層まで行くとクリアとなる。誰かプレイヤーが一人でもクリアすれば皆ログアウトできるようだった。そんな中、βテストからやり込んでいたキリトはレベル上げのコツを知っていることからチート並に強くなっており、「ビーター」(ベータのチート)と呼ばれ、他プレイヤーから蔑まれることとなる。クリアに向け、キリトの戦いがはじまる。

評価
★★★★☆
ジャンル:ファンタジー、恋愛

感想
 ソードアート・オンラインの戦場、真犯人・血盟騎士団団長・茅場晶彦との戦いが終わるまでは非常に面白い。序盤ではビーターとして周りの人からいじめられ、素性を隠す事でやっとできた仲間はひょんなことから全滅し絶望する。その時癒やしとして血盟騎士団・アスナと出会い、一緒に過ごし始める。ある劇作家によると、「何かを解決すると次のトラブルを引き起こす、トラブルを更に重ねていくということをすれば物語はできる」という話を聞いたことがある。どんなトラブルを引き起こすかは考えどころだと思うが、たしかにその通りの流れになっている。キリトはアスナに癒やされはじめたところで、今度はプレイヤーキル集団に目をつけられ、襲われた際にプレイヤーキルをすることとなる。
 後半12話程度はキリトの敵が茅場晶彦からさらわれの妻・アスナを救うためソードアート・オンラインからアルヴヘイム・オンラインに舞台を移すこととなる。今度はプレイヤーは妖精として空を飛ぶことができるゲームとなっている。空を飛ぶゲームをやってみたかったので、PSVitaの「ソードアート・オンライン・ロストソング」を買って遊んだが、恐ろしいゲームだった。空想科学読本で「ガンダムは宇宙空間では距離感がわからないのでバトルにならない」なんて事を述べていたのを見たことがあったが、まさにそのとおりだった。モンスターハンタートライで水中モンスターとのバトルがあったが、なかなか苦労した記憶がある。それと同じく、ソードアート・オンライン・ロストソングでは空中を自由に飛び回れるため、ボス戦でボスに攻撃が当たらない。逆も同じく、逃げ放題のため、相手の攻撃も楽々逃げられ、ボス戦が終わらない。アニメのソードアート・オンラインもボス戦はなかなかおわらないような描写があったため、原作に忠実だったのかもしれない。
 ビーターといっていたが、途中で手に入るユニークスキルの二刀流や、チート級のAI・ユイを仲間にしているので、実際チーターだと思う。
 「ソードアート・オンライン」内のストーリーは非常に面白いので、是非見ることをおすすめする。

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