CUBE

2021-02-04

あらすじ
 CUBE状の部屋の塊に捉えられた7人。部屋は上下左右にハッチがあり、上下左右に移動することが可能な迷宮となっている。誰が何のために閉じ込めたのか分からないまま、彼らは死のトラップが張り巡らされたこのCUBEから脱出を試みる。

評価
★★★★☆
ジャンル:サスペンス、サイコホラー

感想
 数学者の女性が「素数だわ!」と興奮しているところで笑った。日本では「理系は素数が好き」という謎の押し付けが強いと思っているが、そんな人は殆ど見たことがない。この話の流れはカナダでも同じような偏見があるのだろうか?結局素数は関係なく、死人が出ることとなるのは笑いどころ。今度は座標がどうとか、因数の数がどうとか言い出すが、最早何をいっているのかわからなかった。自閉症っぽい少年が一瞬で大丈夫な部屋なのかアウトな部屋なのか見分けられる事はわかった。結局動かずに待っていればよかったというのはすごい皮肉。こういうところで外人は皮肉を学んでいくのだろうか?
 7人がどういう経緯で捉えられたのかは最後まで言及されていなかった。そのあたりはCUBE2やCUBEZEROで明かされるのかもしれない。ただ、続編の監督は別の人なので、いつもの通り抜け殻のCUBEなのかもしれない。
 いかにも主人公顔をした警察官が途中からどんどん悪者になっていく構成は面白い。なかなかの低予算感があったが、引き込まれる所があった。カメラを止めるなとか、ソウのように低予算のわりに面白い映画の一つだと思う。
 なぜか日本俳優で映画化するらしい。配役なんかを調べると超絶能力の自閉症っぽい少年はいないように見えた。おそらくサヴァン症候群の数学能力の高い少年という元ネタなんだろうが、日本版はどういう役割分担になるのか注目である。

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