ロスト・ボディ

あらすじ
 ある日、主人公・アレックスは妻であるマイカを殺害する。しかしその晩、警察から「遺体安置所の遺体が消えた」と連絡があり、出向くこととなる。出向いた先にいたハメイ警部は主人公の態度が当日妻を亡くした者としてはおかしいと考え、問い詰める事とする。警部はマイカ殺害の真犯人は夫のアレックスであり、殺害の証拠隠滅のため遺体を盗んだと考えた。しかし、アレックスは化学者であり、検死でもわからない方法で殺害しており、遺体の盗難についてはアレックスにおぼえがなく、妻のマイカは生きていると考える。

評価
★★★☆☆
ジャンル:サスペンス

感想
 基本的に主人公・アレックスの目線でストーリーが進行する。そのため、アレックスは遺体盗難と関係なく、マイカは生きているという目線で見てしまう。途中マイカの幻想を見ることとなるのもその思考をリードしていく。恋人のカルラが住居にいないという連絡の直後、遺体発見の連絡があったことから、てっきり妻のマイカが生きていてカルラが死んだと勘違いしてしまった。また、警察の報告ではカルラなんて人物は存在しない、アレックスの妄想だと結論付けられたのも、?という感じだった。正直、警部による解説がはじまるまで混乱しており、ただのホラーで片付けられるのかと思った。ただし、最後の最後でアレックスがなぜ警察から逃亡したのかは謎だった。両手に手錠をはめられて逃げるものなんだろうか?
 真実は、ハメイ警部とカルラは親子であり、10年前に交通事故で妻を亡くした。ハメイ警部と娘のカルラは事故時に同じ車に乗っており、真犯人がアレックスとマイカではないかと考えていた。カルラはおそらくアレックスとマイカが犯人という確証がなかったため、恋人としてアレックスに近づき、本人から真実を語ってもらうまで殺害計画には乗っていなかった。アレックスと一夜を共にし、マイカ殺害を誘導し、アレックスを殺害した。殺害には検死でわからないという蛇の毒を使用したこととなっていたが、そんな都合の良い物は実在するのだろうか?
 少しづつ偽の真実が明らかになっていく展開はハラハラするが、ホラーな見せ方が多いせいか、引き込まれるほどではなかった。(そのままホラーで終わりそうに感じた。)最後まで見ないとすごい駄作になりそうだった。

本作はアマゾンプライム見放題対象となっている。(2020年11月時点)