デカダンス

あらすじ
 文明が崩壊した世界で、人類は怪物のような生命体・ガドルの脅威に晒されていた。ガドルは人類の敵だが、その体液は巨大要塞デカダンスの動力源となっていた。生き残った人々はデカダンスの中で暮らし、ガドルと戦い、そしてそれを糧として荒野を彷徨っていた。幼い頃にガドルに父を殺され、自身も右腕を失った少女・ナツメはガドルと戦う戦士になりたかったが、適性検査で合格通知が得られず、デカダンスの装甲修理人として働くこととなった。そこで装甲修理の組長・カブラギに厳しく指導されるが、カブラギがかつてガドルと戦っていた一流の戦士だったと知り、指導を願い出る。

評価
★★★★☆

感想
 タイトルから漂うデカ「刑事」とダンス「踊り」を完全に無視した内容だった。タイトルを見たときは、前にあったダブルデッカーのような作品かと勘違いした。デカダンスとはロケットパンチ機能のついた街だった。
 衝撃の2話だった。1話に出てくる人はほとんどゲーム内のアバターであり、タンカーだけが生身の人間だった。コンピュータシミュレーションの中を生きているという設定のマトリックスのように感じた。アバターを使っている人々(?)はロボットであり、オキソンと言われる燃料を定期的に摂取しないと活動限界を迎えてしまうらしい。オキソンは緑色の液体だが、ガドルの排泄物も似たような色をしていた。予想通りの展開であった…
 カブがとある事件によりシステム管理者の仕事もこなす奴隷となっていることが明かされ、世界にはびこるバグを退治する仕事を行っていた。結局システム管理者に反発し、カブ(バグ達)vs システム管理者という対立構図となる。よく革命軍は革命した後の事を考えていないと言われるが、アニメだからか本作でうまくいったのだろう、成長したナツメが描かれていた。

本作はdアニメ月額見放題対象となっている。(2020年9月時点)