かくしごと

あらすじ
 主人公・後藤可久士は「きんたましまし」という下ネタ漫画でヒットした漫画家であった。1人娘の後藤姫には下ネタ漫画家であることを知られたくないため、毎朝スーツで出勤し、途中で漫画家の仕事着に着替え、スーツに着替えて帰宅する生活を送っていた。そんな可久士と姫の日常を描いた物語である。本作は基本的に10歳ごろの姫がいる時系列の話しとなるが、毎話の最後に18歳となる姫を中心とした話をすこしづつ明かしていく構成となっている。

評価
★★★★
ジャンル:日常コメディー

感想
 タイトルは隠し事と描く仕事と隠し子(?)とをかけている。初めてCM見たときは気づかなかったが、1話を見たらわかった。ちょっとだけクスっとした。
 初めの2〜3話見た頃は、毎回エンディングテーマの直前に入る成長した姫の話が謎だった。毎回少しづつ進行していく構成はなかなかうまい事作ったもんだと関心した。こういう仕掛けのある構成は面白い。キノの旅の小説も同じような構成になっていて、1冊の冒頭でストーリーの後半、あとがきの前に冒頭のストーリーの前半という構成になっていて味があった事を覚えている。次第に後藤可久士が「消えた漫画家」と噂されている事が明らかになり、可久士が死んで姫が一人になったのか?と勘違いすることとなる。(母親は早々に死んだ事が明かされる。)最終回は毎回エンディングテーマ前で流れていた18歳の姫の話の続きが1話丸々流れる。事故で記憶をなくした可久士と18歳となった姫の話となるが、少し泣いてしまった。
 毎回あるあるネタに突っ込んでいくだけのスタイルだが、構成に驚いたので一度は見て欲しい作品である。

本作はdアニメ見放題対象となっている。(2020年6月時点)