PSYCHO-PASS season1

2020-06-24

あらすじ
 常守あかねが監視官(現代の警視庁キャリア?厚生省配下にある)として奮闘する話。ドミネーターという銃を所持し、犯罪者予備軍を逮捕・執行することとなる。犯罪者予備軍を裁く事ができるのは、カメラで認識した人々の犯罪可能性をシビュラ(AI?)を利用して算出し、100以上は犯罪者予備軍として逮捕可能なシステムとなっている。ただし、通常は現場で銃を撃つのは監視官の仕事ではなく、部下の執行官の仕事である。
 数々の犯人を逮捕する中で犯罪者予備軍を誘導する真の犯罪者が存在することを認識し、追い詰めていくこととなるが、シビュラで裁けない事が判明し、悪戦苦闘することとなる。

評価
★★★★★
※グロ注意
ジャンル:サスペンス・SF

感想(ネタバレあり)
 多くの人が死ぬ描写(人体破裂)があるため、人を選ぶが非常に面白い。管理社会・監視社会を描いており、一種のディストピアである。シビュラという一種の人工知能が人間を支配しているのも近い将来を想像しており興味深い。犯罪が起こる前に対処するという一種の理想を描いているが、その利便性と問題点をうまく描いている。とにかく多くの人が死ぬが、ソウやファイナル・デスティネーションのような猟奇映画とは異なりストーリーに深みを感じた。
 槙島(真の犯罪者)は非常に多くの本を読んでいる描写があり、かなりの思想家であることが伺える。放送当時は狡噛執行官と槙島の絡みに興奮する人が多数発生した。また、放送当時(再放送時?)に実際に女子高生が本内容に近い犯罪を犯したことがあり、放送が延期されたり物議をかもした。
 様々な近未来の描写があり、興味深い。例えば、食べ物はすべてソイレントのような完全栄養食だけを栽培しており、見た目を変えて同じものを食べ続けている。個人にパーソナルアシスタントのホログラムが付属している。服や部屋の外観もほとんどホログラムで実現している。日本以外はシビュラをうまく運用できておらず鎖国状態にある。就職は適性試験で殆どシビュラに決定され、適正のない職に就くことができないなどだ。
 殺人シーンに耐性がないと全く見られないかもしれないが、是非見てほしい作品である。
最後に、あかねちゃんかわいい。

PSYCHO-PASSは2020年4月時点でdアニメで見放題(月額400円税抜)です。