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秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~

あらすじ
 悪の秘密結社「鷹の爪団」はクマの博士の力により、言葉ですべての人を操る「ゴールデンスペル」を手に入れる。これを使えば総統の家から世界征服ができる、と世界征服に乗り出す。世界征服を目指して博士は様々なゴールデンスペルを開発するが、悪意をもった人物にゴールデンスペルを盗まれてしまう。鷹の爪団によるゴールデンスペル奪還物語がはじまる。

評価
★★★★☆
ジャンル:コメディ

感想
 いつもどおり博士がかわいかった。なんだかんだで最後に菩薩峠だよりになるイメージもあったが、今回は菩薩峠はたいして仕事しなかった。フィリップはいつの間にかスイッチで幽霊化できるようになっていたらしい。以前の作品から時間が経ちすぎて忘れてしまっていた。
 ゴールデンスペルを無効化するアンチスペルの生成方法がポジティブ(感謝を受け取る)なのがすごい発想だと思った。作者は普段感謝されておらず、みんなに感謝してもらいたかったのか?
 途中、悪役から鷹の爪団に寝返るザハルと美冬が恋するのは笑った。特に島根の奇習(?)ということになっている挨拶や恋の伝え方とか非常におちゃめだ。こんなことをする吉田くんがクズすぎて面白かった。
 クロッター社のマークがグーグルとツイッターとアップルを混ぜ込んだロゴとなっていた。クロッター社が悪役の会社と表現されており、アメリカ以外の多くの国がGAFAMにいいようにされている世相を反映していると思う。対向勢力としてBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)が出てこなかったのは残念。
 本作ではゴールデンスペルという言葉だけで人を思いのままに操るウィルスを使用している。ソーシャルディスタンスなど世相が反映されていてよく考えられている。もしかしてソーシャルディスタンスを取っていればゾンビ化スペルも防げたのでは?という気がした。未来の人がこれを見ることで、世相を知ることができる、社会に役に立つアニメだと思った。
 基本的に声優は一人だが、今回は悪役の声優が非常に豪華だった。また、CMも完全に鷹の爪団だったため、CM込みで見るほうが楽しめると思うが、配信ではCMはやっていないと思う。最終回では声優が顔出しで日清のCMまで行っていた。

本作はdアニメストア月額見放題対象となっている。(2020年12月時点)

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